逃げ恥SP見て、もやっとしました。
4年前の本編も欠かさず見ていて、SPもとっても楽しみにしてたのに。
沼田さんの言うモヤリティーですね。
そもそも、私が録画したのに、夫が先に悠々と見ててムカッとしたせいもあるかもですが…☟
夫、逃げ恥をはじめて見て感銘を受けたそうです。
— かねごん@はてなブログ (@kanegongon555) 2021年1月3日
あなたがそれを見てる間、私は夕食作って子どもが風呂に入れてるんですが。そのくせ、子どもが寝れば、平匡さんぶってスキンシップしたがるのがクソ腹立つ。
わしにも逃げ恥見せろ。
周りでは高評価が多く、4年前の本編を見ていない夫も「よくできてる」と絶賛していたのに、なぜ自分はモヤっとしてしまったのかな。
というところを、難しいですが言語化して見たいと思います。
「家事労働とその対価」というテーマが全く出てこなかった
4年前の本編では、
みくりが家事代行としてヒラマサさんと雇用関係を結ぶところから始まりました。
当時、専業主婦1年目で外貨を稼げない自分に焦りを感じていた私。
・仕事でうまくいかなかったみくりが家事労働でヒラマサさんに認められ活路を見出すところ
・家事労働も立派な労働であり対価が発生するよというところ
に勇気づけられてました。
が、今回、みくりは家事代行から正社員に転職しており、「家事労働とその対価」というテーマが(おそらく)全く出てこなかったのが残念でした。
4年間で2人のライフステージが変わっているからしょうがないのかもしれませんが。
家事代行を頼むほど家事が苦手だったヒラマサが家事を習得するまでのドタバタや、ヒラマサとみくりが収入の差と家事分担の配分で揉めたりがあった方が、面白かったかなと思ったり。
理想の夫婦像の押し付けと感じてしまった
妻のつわり時にグレープフルーツゼリーを買いに店をはしごし、お腹の赤ちゃんに向かって話しかけたり、妻の出産に手を握って立ち会ったり・・・・
というタイプではありません、うちの夫は。
そして、私もそういうことをしてほしいタイプではありません。
出産は3回とも立会いなしでした。
我が家はそういうあっさりしたスタイルで納得しているのですが。
逃げ恥を見ていると、なんだか、こう、
ヒラマサみくり夫婦みたいに、手を取り合って!すべからく男女平等で!相手のすべてを自分事として!っていう感じで。それが正解と言われてるように感じて、ちょっと見ていてしんどかったです。
夫もそういうシーンでは冗談交じりですが「こういうのしてなくてゴメンね」と言ってました。
みくりが恵まれすぎてる?
4年前まで派遣切りに合ってたのに運よく正社員で就職できてたり、
つわりでしんどい時に友達が助けに来てくれたり、
出産の順番待ちも隣の部署の話でみくりには関係なかったり、
最初は嫌味言ってた同僚も部長にちょっと説教されただけで改心したり、
実家もそれほど遠くないし(千葉と神奈川)、
つらいつらい言うけどみくり恵まれてるやん。
大変なのは子ども産んでからやぞ。
イヤイヤ期はもっとたいへんやぞ。
って思ってしまいましたね・・・・。
これは、「私の若いころはもっと大変だったんだぞ!」「それに比べてみくりは…」っていう私の老害化とも取れるので自分でも考え方を改めねばならんなぁと思ったんですけれども。
たくさんのテーマが盛り込まれていたが故に、一つ一つのエピソードが薄いというか。
みくりが苦労してる感がイマイチないことに、自分はモヤっとしてしまいました。
そんな中で印象に残ったシーンは
全体的にネガティブな感想になってしまいましたが、
ひとつ良かったと思うのは「男性だってしんどいって言っていいんだよ」というシーン。
育休前に追い込みの仕事と家事でいっぱいいっぱいになったヒラマサをみくりが抱きしめ、ヒラマサが「つらい・・・・辛かった」と泣くシーン。
男性も仕事だけでなく家事育児をするのが当たり前という風潮、昔からの男は大黒で弱音は吐かない、という2つの価値観の板挟みで、しんどい思いをしている男性も多いのではないかな。男性だって辛い時は辛いと言っていいんだよ、というメッセージ性がすごく伝わってよかったです。
男らしくあらねば それもまた呪いかもね
という百合ちゃんのセリフも印象的でした。
***
ということで、ネガティブなモヤモヤ感もありつつ。
いいシーンもあった逃げ恥の感想でした。
リアリティのあるドラマだと、自分と重ね合わせていろいろ考えすぎてしまうので、
もっとファンタジーっぽいドラマの方が今の自分には合っているのかもしれません。