数ヶ月前(長女2歳6ヶ月、次女8ヶ月頃)から、長女がが次女を攻撃するようになってしまい、かなり頭を悩ませていました。
具体的には
・突き飛ばす
・頭突き
・叩く
・おもちゃのバイクでわざとぶつかる
という感じです。
次女がよく動き回るようになり、長女の遊びに侵入するようになったので、長女もフラストレーションが溜まっている…というのはよくよくわかっていたのですが、
どうしても見た目上、「赤ちゃんをいじめる2歳児」という構図になってしまい、長女に対してイライラしてしまっていました。
自己流で対処するも、一向に長女から次女への攻撃は収まらないどころか、激しさを増すばかり。
このままじゃいかんと思い、7月末に行った子育てサロンでのお話しや、アドラー心理学×子育ての書籍を参考に、この1ヶ月対応を少し工夫してみました。
7月末に子育てサロンで号泣した話☟
アドラー心理学×子育ての本の話☟
結果、以前よりかなり攻撃の頻度が減ってきたと感じています。以前は本当に一日中攻撃していましたが、今は2~3度/日くらい。
まだ毎日攻撃してるんかい!って思われそうですが、私の心労はかなり軽減しました。
対応①肯定語で諭す
これは、子育てサロンでいただいたアドバイスをもとに。
「叩かない」「ドンしない」などの否定語での叱責は、「○○しない!」の「○○」だけが子供の記憶に残ってしまい、結局そのよくない行動を助長してしまうそうです。
なので、「○○しない!」の代わりに、「優しくしてね」「そーっと触ってね」「離れてね」「妹ちゃんに触られないようにこっちでやろう」「イヤなことされたら、ママにお口で言って」などと、してほしい行動を肯定語で伝えるようにしました。
つい「○○しない!」と言ってしまうので、自分にクセ付けするのに苦労しましたが・・・反射的に「叩かない!」と言ってしまっても、その後で「優しく触ってね」などと肯定語で言い直すようにしました。
対応②短く諭す
短くというのは、
「優しく優しく、離れて遊ぼうね。(妹に対して)痛かったね、ごめんね」
位の長さです。
短く諭そうと思ったきっかけは、実家で実母が長女を注意していたときに他人の説教ってこんなに長く感じるのか!と衝撃を受けまして(いつも自分が説教する側だったので気が付かなかった。)。
「こんなことしたらどうなると思う?
○○がドーンって落ちてきて危ないでしょ!
怪我しちゃうかもしれないんだよ!
だから○○は△△しようね。」
くらいなんですけど、大人の私でも「お説教長いな…」って感じてしまい頭に入ってきませんでした。2歳の子どもならもっとそう感じてるだろうなと。
小さい子を叩くなんていけないことだから、わからせなければ!と思うとお説教が長くなりがちでした。
が、いけないことだとわかってほしいからこそ、記憶に残るように短い言葉で諭すように変えました。
対応③大声出さない、駆け寄らない
書籍『3歳からのアドラー式子育て術「パセージ」』で
罰は負の注目になる
というキーワードを目にして。
攻撃したときにこちらが大声を出したり、慌てて駆け寄ると、それが注目を受けた喜びになってしまう。だから、何度も攻撃を繰り返してしまうのかなと。
なので、ススス・・・と近くに寄ってから、ふつうの音量で、肩を抱いて諭すようにしました。
子育てサロンでも、遠くから大きな声で叱っても子供には全く届かないと言われました。
対応④「仲良く遊んでくれてありがとう」作戦
子育てサロンで、
「やってはいけないことをしたとき」ではなく「やってほしいことをしてくれた時」に着目してみてと言われて。
妹と同じ空間で何事もなく遊べている瞬間に、すかさず、
「仲よく遊んでくれてるね!サツキちゃん(長女)優しい!ありがとうね」と声をかけるようにしました。(※離れたところで全く別の遊びをしていてもOK)
あと、おもちゃのバイクで妹をさりげなくよけたときに、「今、ちゃんとバイクでよけてくれたんだね!ありがとう。」
長女がもう飽きたおもちゃを次女が舐めていたら、「次女ちゃんにおもちゃ貸してくれたんだね!優しい!ありがとう」。
とにかく、平和な瞬間、優しい瞬間を見逃さず、すかさず気付いて「ありがとう」と言う。
これまでご紹介した方法の中で、我が家の長女にはこれが一番効果が高かった気がします。
長女も言われてうれしそうでしたし、攻撃の頻度が減っただけでなく、次女をハグしたりなでなでしたりと慈しんでくれる場面も見られるようになりました。
また、平和な瞬間、優しい瞬間を見逃すまいと、子ども達の様子を観察するようになったことで私自身にも変化が。
今まで四六時中長女が次女を攻撃しているような気がしていたのですが、「意外と平和に遊んでいる時間もあるじゃん」「長女も意外と優しいところがあるじゃん」と、いうことに気が付きました。
恥ずかしながら、今まで何事もないときは「家事しなきゃ」「ちょっとスマホで休憩」などと、子どもから目を離してしまいがちでした。
長女が異常に攻撃的で意地悪な子に思えてずっとイライラしていたけれど、それは「攻撃している瞬間」ばかりに私が着目していたからだ、と気づかされました。
また、子供たちの様子を観察することで、争いが起きそうな予感を私が察知し、事前に仲裁できるパターンも増えていきました。
ちなみに…効果が無かった対応法
ここまで、攻撃頻度が減った対応方法4つを書いてみましたが、
この方法にたどり着くまでに、やってみたけれどいまいちだった方法もいくつかあります。
・段ボール等で囲って長女用のスペースを作り、そこで遊んでもらう。
→一旦遊びだすと、自分の好きな場所で遊びたい、移動したくない!とのことで、ダメでした。
・長女の2人きりの時間を作って、スキンシップ
→次女が寝たので長女とスキンシップタイムー!とこちらが思っていても、長女が乗り気でなくて逃げてしまったり、わざと次女を起こしに行ったりで。あまり実践できず。
・「こんなことされたら痛いでしょう!」と妹にしたことと同じ事をやる
→これは絶対やっちゃいけないですね。
でも余りに攻撃が酷すぎるとき、こちらもカッとなってやってしまいました。長女の反応は、ヘラヘラしているか、奇声を上げて応戦してくるかの2択。言わずもがな、長女との仲は険悪に。長女の攻撃性もヒートアップするし、叩いた自分も自己嫌悪になるし。百害あって一利無しです。
***
そんなわけで、姉妹がまぁまぁ平和に過ごしてくれて、ホッとしている今日この頃です。
叱り方(諭し方)を変えたり、子どもの様子を観察したりするのは結構エネルギーを使います。正直、この取り組みを始めて一週間くらいは気疲れでぐったりでした。
その後、実家に帰って母に家事をお願いできたからこそ、1ヶ月強、続けてこられた部分も大きいです。
甘やかしすぎなどと言われて「自宅に帰りたい」と思ったこともありましたが、やっぱり実家さまさまですね・・・
これから次女の可動範囲もますます広がり、ますます喧嘩の種は増えそうですが、この方法をベースにして、臨機応変に対応していきたいです。